時効援用 – よくある質問
Q:信用情報に延滞の情報が載っていなければ、借入れがないといえるのですか?
A:(JICC/CIC)で個人信用情報を取得し、借りていた貸金業者の名前が載っていないときも下記の事情で債務自体は依然として存在している可能性が考えられます。
信用情報機関には貸金債務自体を報告していない場合があります(ですので、債務は存在している可能性があります)。債権回収会社等に債権譲渡されている可能性も高いです。
※ 債権譲渡されると1年が経過すれば、信用情報記録から抹消されますが、債務は残っています。突然、督促状が来る可能性もあります。なお、借主である債務者が消滅時効を援用した場合、会員企業が実態どおり消滅時効の援用による消滅との情報を上げた場合は、日本信用情報機構(JICC)では、ファイルごと削除されて該当情報なしとしているとのことなので、借りていた貸金業者の名前が載っていない場合もあります。
Q:自動車ローン・マイホームローンの審査に通りません。時効の援用が成功すれば、ローンが通りますか?
A:時効援用成功後のCIC/JICC等の情報は、直接ご本人で確認していただく必要がありますが、一般的には概ね以下のようになります。
ブラックリストなるものは、存在しないのですが、消費者金融やクレジット会社が加盟している「信用情報機構」に延滞情報等が搭載されている場合に、事故情報いわゆる「ブラックリスト」に該当するようです。時効の援用が成功すれば、法律上の支払義務は消滅します。時効の援用成功とブラックリストの関係については、上述したように加盟店が信用情報機構にどのような対応をとるか、それを受けて信用情報機構の対応で、ブラックリストと呼ばれる事故情報がなくなるかが違ってきます。(1)JICC(消費者金融等が加盟している)の場合登録申請をしていた会社から消滅時効の援用による消滅との情報を上げた場合は、ファイルごと削除されて該当情報なしになります。いわゆる「ブラックリスト」抹消となります。※ 約1ヶ月程度かかるようです。※ ただし、債権者側会社に「絶対的な登録抹消義務」はないので、「登録抹消はしない」という会社もごく一部あるようです。(2)CIC(クレジット会社等が加盟している)の場合登録申請していた会社からは、CICに報告がされますが、「貸し倒れ」「完了」あるいは「契約終了」等の記載が残ります(残高は抹消されるようです)。この場合、原則として5年後に「ブラックリスト抹消」(信用情報からの削除)となるようです。※ それより短期間で抹消される場合も例外的にあるようです。(3)まとめ信用情報搭載がJICCだけであり、債権者が大手企業の場合は、ファイル削除により、数ケ月でローンが通るようになる可能性はあります。CICの場合にも基本的に5年経過すれば、ローンが通る可能性があるといえます。「時効の援用」が成功すれば、いずれ信用情報から削除されることにより「ローン審査」OKの可能性は高くなるとはいえます。なお、信用情報については、法律で制定されたものではないので、詳しくは信用情報機関あるいは申し込みの金融機関にご照会ください。また、運用についても変更になる場合がありますので、実際、対応される場合には、信用情報機関へお問い合わせください。
Q:家族に内緒で時効の援用手続きはできますか。
A:ご家族に内緒で時効の援用手続をすることは可能です。
弁護士が代理人として受任通知を送ると、債権者は直接債務者に連絡がとれなくなります。その後は、債務者の代理人である弁護士が手続きを勧めていきます。債権者は弁護士以外と連絡することはないですし、弁護士は債務者である本人以外の方に連絡することはありませんのでご安心ください。